東北電力グループの情報システム会社の東北インフォメーション・システムズ(仙台市、トインクス)は、インターネット経由で情報を処理するクラウドコンピューティング事業に参入する。災害に備え、データの外部保存を検討している企業などの利用を見込む。
「彩雲」のサービス名で15日に事業を始める。仙台市内の自社データセンターのサーバーを利用。顧客のニーズに応じ、独自に開発した人事労務管理などのアプリケーションも提供する。
顧客は自前のサーバーなどを備える必要がなくなり、データ管理費用の削減につながる。データのバックアップなどのサービスも追加できる。
トインクスは「データセンターは自家発電設備も備えており、東日本大震災の発生時も停止せずに稼働し続けた。新たなサービスの提供で、顧客の災害対策に貢献したい」としている。