トヨタ スマートフォン向けの通信サービス開発

トヨタ自動車は30日、高機能携帯電話(スマートフォン)向けに音声で目的地を案内するナビゲーションサービスなどを開発したと発表した。オペレーターに口頭で目的地を告げて行き先を設定できるサービスなどが利用できる。トヨタは急速に普及するスマートフォンの活用により、移動時の情報通信利用者の取り込みを図る。
 新サービスは「スマートG-BOOK」。これまで同社の純正ナビゲーションで利用されていたサービスをスマートフォン向けに転用した。まず米ネット検索大手グーグルの携帯電話向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマートフォン向けに12月1日からサービスを開始。米電子機器大手アップルの「iPhone(アイフォーン)」へのサービス提供も予定している。
 ナビ機能のほかに、スマートフォンが衝撃を察すると、緊急通報ボタンが表示され、現在地を自動送信して緊急車両をオペレーターに要請できる「ヘルプネット」などを設定。専用アプリケーションをダウンロードし、ヘルプネットは無料で、ナビ機能とオペレーターサービスは6カ月900円で利用できる。
 トヨタでは「純正ナビゲーション以外のお客さまに対しても情報通信サービスを提供することで、トヨタの安全で快適なカーライフを普及させたい」としている。

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