トヨタ自動車は18日、エンジン車だけの車種を2025年ごろまでにゼロにすると発表した。電気自動車(EV)に、ハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)も加えた「電動車」を、すべての車種に設定する。
【写真】トヨタ自動車が今年2月に発売した新型「プリウスPHV」
併せて、20年から売り出すEVを20年代前半には10車種以上に増やすことも発表した。まず発売する中国に続いて、日本、インド、米国、欧州に順次投入していく。世界各地で強まる環境規制に対応していくためだ。
トヨタは13日、電動車の世界販売台数の割合を15%から30年ごろには50%以上に引き上げる方針を発表。約150万台から約550万台に増やす想定だ。これを達成するため、電動車用の電池をめぐるパナソニックとの提携強化を検討することも公表していた。
量産HVの「プリウス」を世界に先んじて発売してからことしで20年。HVや「究極のエコカー」と位置づけるFCVだけでなく、長く慎重だったEVにも注力。商品化の出遅れを取り戻していく。
世界販売で首位を争う独フォルクスワーゲンが25年までに50種のEVを投じる方針を示すなど、電動車シフトは世界的に加速している。