トヨタ、医療用防護マスクを愛知で生産へ 月内めど

トヨタ自動車は、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、顔を覆う医療用フェースシールド(防護マスク)を愛知県内の工場で生産するなど医療現場の支援に乗り出す。人工呼吸器の増産に取り組む医療機器メーカーには、工程改善をはじめとしたトヨタ生産方式のノウハウを提供する。

 同社が7日発表した。貞宝(ていほう)工場(愛知県豊田市)で、フェースシールドの試作に着手し、月内の生産開始に向けて動いている。まずは週500~600個ほど生産し、医療現場に提供していくという。米国では3月から、3Dプリンターを使ってフェースシールドの生産に乗り出している。

 東京都内を中心とした感染が広がる地域では、軽症の感染者を他の医療機関や待機施設、自宅などに移送する時に、同社が生産する「JPN TAXI」(ジャパンタクシー)を役立ててもらおうと検討している。前席と後席の間に仕切りを装着し、空調システムも調整。運転手が車内で飛沫(ひまつ)感染しないようにする。

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