トヨタ、2020年“自動運転”実用化を発表! ついに免許が不要に!?

トヨタ自動車が先ごろ、開発中の自動運転実験車「Highway Teammate」の首都高デモ走行を実施した。今回のデモは、合流や車線維持、レーンチェンジ、分流といった比較的高度な操作を自動運転で実現したこと でも話題になった。同車の実用化は2020年頃を目指しており、今後の動向が注目されている。

■自動運転とは?

そもそも自動運転とは、ドライバーが運転時に行う「認知」「判断」「操作」を機械に任せるというもの。それぞれのテクノロジーについては、「認知」にはセンサー、「判断」はコンピューター、「操作」はアクセルやブレーキの自動化という形で開発が進められている。

気になるのは安全面だが、これらの技術が確立されれば、逆に事故は減ると予測されている。現在、交通事故の原因のほとんどは、ドライバーの判断ミス。自動 運転による「認知」「判断」「操作」の正確性が向上すれば、こうした人為的ミスを限りなくゼロに近づけることができるとみられているのだ。

■日産も開発を進めている

自動運転車は、トヨタだけでなく各社開発を進めている。10月31日から一般公開されている「東京モーターショー2015」では、日産自動車がハンドルを 格納するタイプの電気自動車「ニッサン IDSコンセプト」を発表。この車は、人工知能によって、アクセルやブレーキを踏むときのドライバーの癖、走り方 を学習。自動運転モードでは、個々のドライバー好みの運転スタイルを反映してくれるという。自動運転でドライバーごとの運転感覚を再現し、快適性を高める ――。一歩進んだ技術に関心が集まりそうだ。

人間が担ってきた運転を完全に機械に委ねるためには、自動車の技術はもとより、コンピューターやセンサー、ロボットなど新しいテクノロジーも必要になるため課題は多い。だが、実現すれば将来は運転免許すら不要な世の中がやってくるかもしれない。

ちなみに、コンサルタント会社マッキンゼーのレポートによると、2040年には完全自動化が実現すると予測されている。ドライバー不在の自動車が街中を走り回る、そんな未来が早晩現実のものとなりそうだ。

(文/オオノ・ヨーコ)

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