自動車の量産に必要な「型式指定」を巡る不正を受け、トヨタ自動車がクラウンの新車種「エステート」の発売を10月以降に延期する方針を主要な販売店に伝えたことが16日、わかった。3月の発売だった当初予定は、半年以上遅れることになる。 【写真】発売延期になる新型クラウン「エステート」
トヨタは6月の不正発覚後、新たな型式指定の取得を見送っており、「生産開始は現時点で見通せない」としている。新型車「レクサスGX550」の先行販売も10月以降にずれ込むという。
また、トヨタは16日、ヤリスクロスなど3車種の生産停止を8月末まで継続すると発表した。国土交通省は6月、マツダとヤマハ発動機には出荷停止指示を解除したが、トヨタには解除を見送り、不正の原因の詳しい調査を指示した。
マツダはロードスターRF、マツダ2の生産を18日以降に再開する。ヤマハ発動機は二輪車YZF―R1の出荷を再開した。