【内間ゆかり通信員】「第3回世界若者ウチナーンチュ大会ドイツ・2014年」が7月30日から8月1日の3日間の日程で、ドイツのデュッセルドルフ市で開かれた。
大会は、沖縄文化やアイデンティティーの継承、グローバルネットワークの拡大・強化、次世代を担うグローバルリーダーの育成を図るのが目的。
世界から集まった若者たちが交流会やワークショップを通して沖縄の繋がり(ゆい)の輪が世界に広がっていることを確認した。
沖縄からは世界若者ウチナーンチュ連合会(WYUA)の玉元三奈美代表、比嘉千穂さんをはじめ、琉球大学、沖縄国際大学、沖縄大学の学生16人と沖縄にゆかりのあるドイツの学生、関係者を合わせ約40人が参加した。
初日は、景観、ドイツ文化を知るためにデュッセルドルフ市を観光バスと徒歩で体験。旧市街地のレストランではドイツ食とドイツビールを満喫した。
2日目の開会式はビルク・ビュルガーハウス(ビルク市民センター)であり、沖縄の祝儀舞踊「かぎやで風」で第3回大会が幕開け。ブラジル、アメリカ、ドイツ、沖縄の参加国紹介後、WYUAの玉元代表、ドイツ沖縄県人会の崎原永人会長があいさつした。
ドイツの若者を代表して、内間真理さんが「ドイツ人の父親と沖縄出身の母を持ち、沖縄にはたくさんの親族親戚がいる。沖縄を何度か訪れ、沖縄の人々との交わりを通して沖縄の文化、風習を理解し、沖縄の自然と融合し私なりのウチナーアイデンティティーを形成してきた。また、沖縄を通して、世界平和を強く願う」とのメッセージを伝えた。
開会式の後、「戦争と平和の記憶のバトン」と題したワークショップが開かれた。出席者がドイツと沖縄の平和運動の取り組みをそれぞれ紹介し、各自が受けた平和教育で印象に残っていることや、今後の平和教育の方向性について活発な議論が交わされた。
最終日の1日には、沖縄の三線を世界に広めようと、世界若者ウチナーンチュ連合会支援実行委員会(勝連盛豊代表)が沖縄の有志から寄せられた三線10丁をドイツ沖縄県人会に寄贈した。