NTTドコモは、ドコモユーザーに無担保融資する金融機関向けプラットフォーム「ドコモ レンディングプラットフォーム」の提供を開始しました。第一弾として「新生銀行スマートマネーレンディング」の保証業務に対応。対応金融機関は順次拡充する方針です。
この「ドコモ レンディングプラットフォーム」は、ドコモの各種サービスを利用するユーザーの利用状況を解析し、ユーザー毎に信用スコアを算出。これを金融機関が利用できるようにするもの。金融機関はこの信用スコアを活用した審査を行うことで、個々人に合わせた適切な金利・貸し出し枠を融資の際に設定できるようになります。
具体的には、d払いやVISAプリペイドでの支払いに充当できるドコモ口座と連携し、金融機関がユーザーのドコモ口座に融資金を24時間365日いつでも入金可能。また融資金はセブン銀行ATMからスマートフォン1つで出金できます。
なお、信用情報は、融資サービスの申し込みの際にユーザーの同意のもとで算出し、手続きの中でのみ活用するとしています。
また、融資サービスを利用するユーザー向けに「レンディングマネージャー」アプリも提供します。金融機関での借入から返済までの全ての手続きをアプリ内で完結できるほか、ユーザー毎の家計と借入状況を可視化し、最適な返済計画をアドバイスするとしています。なお、返済計画のアドバイスは、マネーフォワードとの提携で実現しています。
NTTドコモの吉澤和弘社長は、同サービスを発表した2018年秋の発表会で、同プラットフォームについて、個人用の無担保な融資サービス向けであると説明していました。また、将来的にはレンタルサービスなど、融資以外のサービスにも同スコアを活用する方針です。
同様のサービスとしては、ソフトバンクがみずほ銀行と組んで「Jスコア」を提供。LINEも自社サービスの利用状況から信用スコアを算出する「LINEスコア」を提供するなど、自社サービスにおけるユーザーの振る舞いから信用度を算出し、金融やレンタル系のサービスに役立てる動きが広がっています。