NTTドコモの「かけ放題プラン」を悪用して通話料の支払いを免れた組織的詐欺事件で、愛知県警などは20日、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の疑いで通信事業会社「BIS」(東京都新宿区)の実質的経営者、渡部雅史容疑者(42)ら15人を再逮捕した。認否を明らかにしていない。
再逮捕容疑は、2020年7月1日~8月31日、NTTドコモの「かけ放題プラン」を使い、ドコモから割り当てられた携帯番号からBISの固定電話などに約7万3590時間、約30万回にわたって電話をかけ続け、約1億9700万円の通話料の支払いを免れたとしている。
県警は、通信事業者間で電話をかけた側から受けた側に支払われる「アクセスチャージ」と呼ばれる回線手数料の一部として30億円以上を渡部容疑者らが受け取る一方、16年2月以降の4年8カ月で30億円以上の通話料の支払いを免れたとみて調べている。【藤顕一郎】