ドコモ「ツートップ」以外も値引き 端末格差を是正、MNP流出阻止へ

NTTドコモが従来型の携帯電話からスマートフォン(高機能携帯電話)に買い替える顧客に対し約5000円の値引きを19日から開始することがわかった。今夏モデルのスマホ全10機種のうち大半の機種が対象で、販売好調のソニー製「エクスペリア A」は除く。販売てこ入れ策の一環で、端末の値下げで他社への顧客流出を食い止めるとともに、従来型の携帯電話からの買い替えを促すのが狙い。
 ドコモは今夏モデル商戦から初めてスマホに買い替える顧客などに対し、韓国サムスン電子製の「ギャラクシー S4」とソニー製の「エクスペリア A」の2機種の販売店向けの販売報奨金を積み増し、2機種に買い替えた顧客の販売代金を大幅に割り引く「ツートップ戦略」を展開している。
 しかし、販売の約8割以上が2機種に集中。主力2機種とそれ以外の機種の販売台数に極端な差が開いたことから、値下げ対象機種を拡げ、販売の底上げにつなげたい考えだ。
 ドコモはツートップ戦略の開始に伴い、6月から販売台数に応じて代理店に支払う販売奨励金を一時中止していたが、6月の契約数は新規契約から解約を差し引いた純増減数が5900件のマイナスと1月以来、5カ月ぶりにマイナスに転じた。販売てこ入れとして、今月12日から代理店への販売奨励金制度を再開させるなど販売戦略を見直している。

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