制服一新を機に。KDDIやソフトバンクは一部で実施済み
携帯電話大手が“足元”の働き方改革に乗り出す。NTTドコモは2020年にドコモショップの制服を刷新し、スニーカーを履けるようにする。KDDIは19年5月から一部店舗で、通年でのスニーカー着用を認めた。インターネット上では「#KuToo」を合言葉に、職場で女性がヒールやパンプスを履くことを強要されることに異を唱える動きが広がる。携帯大手は立ち仕事が多いショップ店員の足元を改善し、ストレスなく働ける環境を整備する。
ドコモは20年10月をめどに全国のドコモショップの制服を刷新する。現在、女性店員が履く靴はヒール高3・5センチメートルと6・5センチメートルからの選択制。同社は約4年に1度の制服刷新のタイミングに合わせてパンプスやヒールを撤廃、一律スニーカーとする予定だ。さらに足元だけでなく、カジュアルなジャケットやパンツスカートへの切り替えも検討し、制服全体を改良する。
KDDIは全国12カ所の直営店で、スニーカーで勤務できるようにした。従来は夏季のみ認めていた。ソフトバンクは6―10月のクールビズ期間にスニーカーを履いて働ける。各社とも働きやすい靴や制服の実現に歩み出している。