NTTドコモの定時株主総会が18日、都内で開かれ、出席株主からは成長市場のスマートフォン(高機能携帯電話)をめぐる質問が目立った。株主から「マーケティング強化を」「戦略が甘いのでは」と指摘され、山田隆持社長は「品ぞろえ充実や使いやすい料金設定、アプリケーションを簡単に取り込めるようにして、スマートフォンのすそ野を広げたい」と答えた。
スマートフォンは、国内ではソフトバンクモバイルが販売する米アップル製の「iPhone(アイフォーン)」が引っ張る形で成長が続いている。ドコモも4月に発売したソニー・エリクソン製の「エクスペリア」を中心に、今年度は100万台の販売を目指すとしている。
株価低迷の原因を問う株主の声に対し、山田社長は「(国内の)携帯電話市場が成熟化し、競争も激化している」とした。その上で、スマートフォンが普及すればデータ通信量が増加するとして、データ通信収入を伸ばしていく考えも示した。
総会は約2時間にわたり行われ、株主2491人が出席。3議案すべてが原案通り承認された。