NTTドコモは5月18日、ドコモの3G網を利用できる無線LANルータ機器を投入すると発表。2010 年携帯夏モデル発表会で明らかにした。
この機器は、バッテリーで動作する手のひらサイズの小型ボディにワイヤレスWANデータ通信機能と無線LAN機能を備え、(PCや携帯音楽プレーヤー、携帯ゲーム機、デジタルカメラなどの)無線LAN対応機器でドコモの3G網によるワイヤレスWAN回線を共有できるという。同様の機能を持つ機器に、イー・モバイル/ソフトバンクモバイル「Pocket WiFi」などが存在。このほか、NTTグループのNTTBPが「Personal Wireless Router」と呼ぶ、固定通信(フレッツなど)網/ドコモ3G網/無線LAN環境をシームレスに切り替えられる特徴を持つ機器の実証実験/モニターテストを行う例もあった。
発売は2010年6月下旬を予定し、ドコモ製品取り扱い店舗の一部で販売。6月1日より、このモバイルWiFiルータを含むPCデータ通信の利用促進を目的とするキャンペーンを実施するという。「ドコモの品質のよいFOMAネットワークで、(多くの無線LAN機器を)ご利用いただきたいと思っている」(NTTドコモ山田隆持社長)。端末開発はバッファローが行う。
現在、PC向けのデータ通信契約には2年間(24か月)の利用を条件に、月額基本使用料を1000円~5985円(プラス mopera Uなどのプロバイダ月額費/500円前後)で利用できる「定額データプラン スタンダード バリュー」+「定額データプラン スタンダード割」(定額データプラン スタンダード割適用なしの場合、2000円~9765円)などがあるが、2010年6月1日~2010年9月30日に実施する上記キャンペーン期間中の加入で、上限4410円(プラス mopera Uなどのプロバイダ月額費)で利用できるようになる。