全国で調剤薬局を展開する日本調剤(東京)が6日、車から降りずに薬を受け取れるドライブスルー方式の薬局を仙台市泉区紫山1丁目に開設した。新型コロナウイルス感染防止策の一環として、待合室の混雑回避と利用者の不安解消を図る。同社が東北でドライブスルー薬局を開設するのは初めて。
JCHO仙台病院の紫山移転に合わせオープンさせた。利用客は最初の窓口で処方箋を提出し、番号札と受信機を受け取る。薬の準備が整うと受信機から呼び出し音が鳴り、別の窓口に車を横付けして薬の受け取りと会計を済ます仕組み。
受信機は半径500メートル圏内で反応するため、待ち時間に周辺で買い物などをすることも可能だ。同社が開発したスマートフォン用アプリを使えば、病院で受け取った処方箋をすぐに送信できるため、待ち時間をより短縮できるという。従来のように店内で薬を受け取ることもできる。
日本調剤東北支店の尾形孝一営業部長は「コロナ下の新しい店舗スタイルとして今後も展開したい」と話す。