ドンキのチューナー非搭載テレビに歓迎の声続々

ディスカウントストア大手のドン・キホーテが発表した、チューナーを搭載しないテレビが、「結構な需要あるんちゃうか」「こういうの待ってた」などとネット民の注目を集めている。

同社のオリジナルブランド「情熱価格」の新製品「AndroidTV機能搭載 チューナーレス スマートテレビ」は、あえてチューナーを搭載せず、アンドロイドOSを搭載したインターネットでの動画視聴に特化した液晶テレビ。インターネットでの動画視聴以外にも、家庭用ゲーム機を接続して大きな画面でゲームを楽しんだり、DVDやブルーレイディスクのプレーヤーに接続しての映画鑑賞、ノートPCを接続してデュアルモニターとして活用するなど、ニーズに合わせてさまざまな場面で活用できるという。

YouTube、Amazonプライムビデオ、Netflixといったネットの動画配信サービスはもちろんのこと、GooglePlay、Chromecast、GoogleアシスタントといったGoogle系のサービスも搭載され、スマートスピーカーにも対応。音声によるリモコン操作も可能となっている。

解像度はフルハイビジョン、24型と42型の2サイズ展開で、税込み価格は24型が2万1780円、42型が3万2780円。一部店舗を除く全国の同社系列店舗で10日から販売される。

発表を受け、ツイッターには「これ、こういうの待ってた」「テレビいらんけどモニター欲しいって思ってたからこれええな」などと歓迎する声が続々と書き込まれている。

チューナー非搭載としたコンセプトに共感するユーザーが多く見受けられ、「僕や奥さんは地上波を観るけど、子どもたちは本当に地上波を観ないライフスタイルになってきた。こういうの、アリかも」「ドングル(USB端子に差して使うサブスクリプション動画用のアダプター)いらずで動画配信サービス観れるし、結構な需要あるんちゃうかこれ?」「アプリでティーバーとかParaviを入れば見逃し配信でも見れる」「PCを持たないだろう若年世代の需要を見込んで開発までするドンキすごい」など、テレビ放送以外の動画コンテンツの選択肢が増えたことや、若年層のテレビ・PC離れなど、時代の要請にマッチした製品と評価するコメントが相次いでいる。

アンテナの入力端子を持たず、インターネットには内蔵の無線LANで接続可能で、WiFi環境のある場所なら配線は電源ケーブル1本で済むため、「テレビアンテナからの配線が不要だと置き場所限定しなくてよいね」との反応もあった。

好意的な受け止めの一方で、「発色良ければ欲しいな」「(液晶画面の応答速度があまり速くないため)ゲームには使えなそう」など、スペックが気になる人や、単体ではテレビ放送が視聴できないため「災害時つかえない」との指摘も。

また、製品名には「テレビ」とうたわれているものの、「テレビじゃないやんw」とのツッコミも。「もはや『テレビ』ってなんだろうな?」「何十年以上も続いた常識が変わるところを見ているのかもしれませんね」というように、テレビの概念が大きく変わっていくのではないかといった反響も見られた。

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