住宅資材大手ナイス(横浜市)は4日、合板大手セイホクの子会社セイホクホーム(宮城県東松島市)と、住宅の設計施工を担う新会社を、宮城県石巻市に設立したと発表した。東日本大震災の被害が大きい石巻地域で、長期的な住宅再建需要の取り込みを目指す。
新会社の名称は「フェニーチェセイホクホーム」で、9日に事業を本格スタートさせる。資本金は1000万円で、出資比率はナイス70%、セイホクホーム30%。社員は5人。
施工するのはナイスの長期優良住宅ブランド「フェニーチェホーム」。セイホクホームが持つ地元の工務店ネットワークを、復興需要で不足する人材確保に生かす。
ナイスは震災後、既に宮古、福島、郡山、いわき各市内で、取引のある住宅関連企業と計4社の新会社を設立している。
広報室は「地元工務店の力を借りて安心して住める住宅を造り、地域経済の復興にも貢献したい」としている。