ナイトクラブのクラスター感染拡大 計27人に

岐阜市のナイトクラブ「シャルム」で発生したクラスター(感染者集団)に関連した感染者が、日を追うごとに急増している。8日は3人の新たな感染が確認され、クラスターを巡る感染者は少なくとも計27人となった。市担当者は「クラスターの全貌がはっきりしない中で次々と広がっている」と危機感を強めている。

 市などによると、店の従業員は18人(男性4人、女性14人)で、そのうち、すでに20〜70代の男女13人の陽性が確認されており、感染が急拡大している。市によると、残る1人は検査の協力が得られていないという。

 一方、客の感染も相次ぎ、3月26日に来店した岐阜大病院に勤務する男性医師ら10人が確認された。そのほか、陽性となった従業員や客の濃厚接触者にも感染が広がり、0歳児の子どもも含まれている。

 関係者によると、シャルムは、接客を伴う飲食店が複数入居する8階建てビルの7階に入る。高級クラブとして営業し、料金は1回当たり2万円ほどという。店内は比較的広く、ボックス席もあり、20〜30代の若い女性が接客し、客の隣に座り、酒やおしゃべりなどを楽しむという。

 関係者は「店内は密閉空間で従業員との距離も近く、感染が一気に広がった可能性がある」と指摘。市担当者は「市民の皆さんには不要不急の外出を控えてほしい」と呼び掛けている。

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