ナイナイANN終了は矢部が決意…岡村復帰で感じ始めた“達成感”

 9月いっぱいで終了することが発表されたニッポン放送「ナインティナインのオールナイトニッポン」(木曜深夜1・00)が28日深夜に放送され、パーソナリティーを務めるお笑いコンビ「ナインティナイン」が放送終了の理由を説明した。
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 20年半の歴史に幕を閉じることを考え出したのは矢部浩之(42)。「ANN終わりたいと言ったのは僕なんですね。ニッポン放送さんはもちろん、岡村さん(隆史=44)、スタッフの皆さん一切そういうことは思っていないんですよ」と切り出した。
 相談した当初は誰からも反対されたという。ANNはナイナイにとって「20年続けてきて生命線みたいなもの」(岡村)。それでも矢部が終了を望んだ理由は「1つではやっぱりない」としたが、きっかけは岡村が10年に約5カ月休養したことだという。
 「岡村さんがいつ帰ってくるかわからない状況が続いて。最悪はいない(=帰ってこない)、その可能性もあったんですよね。僕なりに腹をくくって1人で楽しくやらせてもらったんですけど。5カ月で復帰して本当に良かった。帰ってきてすごく安心したんです」。
 岡村が復帰後何週間か経ち、その安心感がある種の達成感に変わっていった。「一段落というか、役目を終えた感が出てしまったんですよ。帰ってこないかもしれないという中やっていたのでほっとしてしまった。達成感というか感じたことのない感覚になり、前のANNの感覚じゃないなと思うようになってしまった」。
 さらに矢部の背中を押したのはラジオの歴史を振り返るムック「ナインティナインのオールナイトニッ本」の出版。「番組本を出し終えて、自分の中で勝手にカウントダウンされていったんです」と、ここでも達成感が強まっていった。
 他にも番組20周年や1000回放送など区切りを迎えるたびに矢部は気持ちが番組終了へ傾いていった。「コンビで向き合って話す番組は唯一ですから。リスナーも応援してくれてますし。その分気持ち悪いままやれないな」ということが正直な心境だった。
 岡村と矢部は高校の先輩後輩の間柄だが、「初めてなんですよ、矢部浩之が“ちょっといいか”と(神妙に相談を持ちかけてきたのは)。仕事の話でね。よっぽどの覚悟があんねんなと思った」と岡村は番組終了を持ちかけられた時のことを振り返る。
 前週に9月いっぱいで終了することを発表してから2人の元には20年間の放送をねぎらうメールが数多く寄せられているが、岡村は「きょう含めてあと5回あるので、爆発させていきたいと思います」と尻すぼみにならず全力で駆け抜けることを誓った。
 1994年4月にスタートし、深夜ラジオの代名詞「オールナイトニッポン」(ANN)のパーソナリティー最長記録を持つナイナイ。21日の放送のエンディング9月いっぱいで終了することを発表し、「すべては来週、詳しくお伝えします」と2人は話していた。

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