ナバナやアスパラ菜…「春告げやさい」PR

1~3月に出荷する野菜を「春告げやさい」と名付け、ブランド化に取り組む南三陸農協が21日、PRのための報告会を南三陸町の南三陸ホテル観洋で開いた。
春告げやさいはナバナやちぢみホウレンソウ、アスパラ菜といった葉物類が中心で、市場関係者や生産者ら約110人がおひたしや漬物などを味わった。野菜を生地に練り込んだ揚げ物やケーキも提供された。
気仙沼市と南三陸町、登米市津山町を管内とする南三陸農協は、少雪多照の気候を生かして冬の野菜生産に力を入れる。東日本大震災前は生産額約3500万円で、約150人の生産者がいたが、現在はそれぞれ約1300万円、約80人という。
高橋正組合長は「春告げやさいは復興にまい進する農家の気力の結晶だ」とあいさつした。参加した青果販売のいたがき(仙台市)の氏家智夫取締役営業本部長は「甘みがあり、仙台圏の消費者の評判はいい。生産量を増やせばもっと浸透する」と話した。
報告会はキリングループが被災地支援の一環として開いた。キリンビールマーケティングの小西弘晃宮城支社長は「食卓を囲む仲間として気仙沼・南三陸の山海の恵みをグループ挙げて発信していく」と語った。

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