ニトリ、仙台・蒲生に物流拠点 東北全体カバー 24年完成予定

家具・日用品販売大手のニトリホールディングス(札幌市)は、仙台市宮城野区蒲生に大型倉庫「仙台ディストリビューションセンター」を建設する。計3500億円を投じ、国内8カ所で物流拠点を再構築する事業の一環。2023年4月に着工し、24年8月の完成を予定する。

 計画によると、約4ヘクタールの敷地に鉄筋コンクリートと鉄骨を組み合わせた地上4階の建物を建設。延べ床面積は約8万4000平方メートル。物流部門を担う子会社のホームロジスティクス(札幌市)が運営を担い、家具やインテリア雑貨を幅広く保管して東北全体をカバーする。

 ニトリホールディングスは宮城野区港4丁目に物流拠点を持つが、商品が網羅されておらず機能集約が課題だった。ホームロジスティクスの担当者は「新施設の開設によって納期短縮や輸送コストの削減につながる」と強調する。

 ニトリグループは東北でニトリ37店、インテリア雑貨が中心のデコホーム4店を展開する。

 予定地の蒲生北部は東日本大震災の津波で被災した後、市が産業用地として区画整理した。仙台港や仙台東部道路仙台港インターチェンジに近い。

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