ニュースはスマホで読む時代

 グーグルが7月に発表した調査によると、1日のメディア接触の40%はスマートフォンであり、その利用目的の第1位は「情報収集」の41%であるとの結果が出ています。テレビはスマートフォンよりやや接触が少なく27%、新聞はスマートフォンに大きく及ばない5%となっています。
 この調査はスマートフォンとパソコン、およびテレビを所有している人だけを対象に行われたため、日本に住むすべての生活者にあてはめて考えることはできないのですが、少なくともスマートフォンユーザーはスマートフォンを通じてニュースに接触しており、そのスマートフォンユーザーは増え続けているということは言えるかと思います。
 こういった状況を考えると、ニュース編集者の方々がご自身の主戦場をスマートフォンであるとお考えになり、また、それを脅威にお感じになるのも無理はないかもしれません。
 確かにスマートフォンの利用目的の第1位は「情報収集」の41%ですが、これはひっくり返して言えば、スマートフォンの利用目的の59%は「情報収集」ではないということです。例えば、新聞の利用目的のほぼ100%が「情報収集」であろうことを考えると(データはありませんが、おそらくそうだと思います)、生活者のメディア接触全体の中でニュースの存在感が揺らいでいると捉えても大きな間違いではないかもしれません。

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