ネットショップの詐欺サイト判別法

ネットショッピングの不安もこれで解消! 詐欺ショップにありがちな5つのパターンを把握して、安心してネットショッピングを続けられるようにしよう。

◆詐欺ショップを見分けるためのチェックポイント5項目
「すぐにもポチッと!」。ネットショップで掘り出し物を見つけた衝動に流されず、まずは冷静に、サイト全体を見回してみよう。その際、見た目の豪華さやデザイン・雰囲気のお洒落さなどは無視すること。潜む相手は騙しのプロなのだ。

(1)表示義務がある会社名・所在地・責任者氏名等をチェック
法律で表示が義務付けられている「会社名」「所在地」「電話番号」「責任者氏名」の各項目に説明不備があるサイトは、論外だと考えていい。

住所や氏名が日本(日本人)でも、安心はできない。念のためショップ名を検索し、地図サイトで住所検索を行えば、怪しいサイトは何かしら引っかかる。検索してもヒットしない場合は、さらに要注意だ。

(2)メールアドレスがフリーメールになっていないか
問い合わせ先のメールアドレスに「Gmail」、「Yahoo!」、「Hotmail」などフリーメールが使われている場合は、怪しさを感じさせる第一歩。使い捨てが簡単で、追跡も難しいフリーメールは、詐欺に使われやすい。きちんとしたショップならば、独自ドメインや大手プロバイダの(有料)アドレスを使用しているはずだ。

(3)URLのドメインから“なりすまし”をチェック
たとえばURLが「http::/www.****.co.jp/++++」なら、ドメインの「****.co.jp」を検索してみよう。無関係な企業サイトが出てきた場合は、なりすましの架空サイトである可能性が高い。

また、URL末尾の「++++」を消して表示させると、サーバーに置かれたファイルが一覧表示されることもある。その中からhtmlファイルをクリックし、違うURLなのに同じショッピングサイトが表示されたなら、ほぼ詐欺だと思っていいかもしれない。

ただし、サーバー内のファイルが見えるのは、言うならば手抜きの詐欺サイト。のぞけないように処理されているサイトも少なくないので、「見えなければOK」とは言い切れないのが難しいところだ。

◆実際に取引を始めてからは、メール本文のここをチェック!
(1)~(3)の項目をクリアしても、まだまだ油断は禁物。その先にも、詐欺の手口は潜んでいる。

(4)送金先口座が法人名義かどうか
振込先に個人名義の口座を指定してきたなら、疑ってかかろう。先の「責任者氏名」と口座名義人が異なっている場合は、なおさらだ。

(5)日本語や漢字フォントに違和感がないか
取引のメールでは、「違和感のない日本語が書かれているか」「漢字フォントに中国語の簡体語が使用されていないか」も確認しよう。詐欺サイトの場合、怪しげなメールが届くことも珍しくない。

ほかにも、警察が詐欺防止用に指摘しているポイントがある。

・URLが「店名.com」かどうか
・振込先が大手バンクかどうか
・店の評価がわかるかどうか
・口座名義人が日本人かどうか

ただ、近年はドメインが「com」以外のショップも多く、良心的な(外国人の)個人経営店が手数料の安いネットバンクを利用しているケースもある。あくまで参考程度に考えたい。

これらの要素は、1つだけだと決め手にかけるが、良心的な企業ならば、ユーザーに怪しまれる要素は1つでも多くなくそうと努めているもの。チェックポイントが3つも4つも引っ掛かるようなサイトは、詐欺サイトでなかったとしても、取り引きしていくとトラブルが起こりがちだ。

最初からすべてを疑ってかかるのはよくないが、何かしら引っかかる点があるなら、わずかな時間を惜しまず調べること。その一手間で、安心してネットショッピングが楽しめることをお忘れなく。

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