ネット閲覧ソフトの欠陥修正=XPにも特別対応―米マイクロソフト

 【シリコンバレー時事】米マイクロソフト(MS)は1日(日本時間2日未明)、インターネット閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー(IE)」にセキュリティー上の欠陥が見つかった問題で、欠陥修正プログラムを配布した。4月上旬にサポートを終了したパソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」にも今回に限り対応する。
 MSは4月26日に欠陥情報を公開。ロイター通信によると、米政府はハッカー攻撃を受ける可能性があるとして不具合が改善されるまで代替ソフトの使用を検討するよう呼び掛けた。同様の欠陥はこれまでもたびたび公表されているが、今回はXPのサポートが終了していることもあり、ユーザーの間に不安が広がっていた。
 MSは1日の声明で、欠陥問題とXPのサポート終了を絡めた報道に不快感を示し、「今回の欠陥に基づく攻撃は非常に少数というのが事実で、不安が誇張された」と異例の批判を行った。また、XPへの対応について「XPからの乗り換えの検討をやめてもよいという意味ではない」と強調。セキュリティー対策が強化されている新OSへの移行を改めて求めた。
 欠陥を修正するプログラムは、OSの更新プログラム「ウィンドウズ・アップデート」を通じて配布。更新が自動的に行われる設定にしてあれば、特にユーザー側で対応する必要はないという。また、手動でMSのサイトからダウンロードすることもできる。 

タイトルとURLをコピーしました