再生の浜辺で潮風に揺れる淡いピンク色の花びら-。東日本大震災で津波被害を受けた仙台市宮城野区の岡田新浜で、今年もハマヒルガオの花が咲き始めた。防潮堤がそびえる海岸に初夏の彩りを添えている。
30日は地元の岡田小5、6年生64人が海岸を訪れ、群生するハマヒルガオなどの観察や砂浜の清掃活動を行っていた。同校は震災後、津波で失われた海岸の植物の苗を植え、古里の浜の再生に取り組んでいる。
6年斎藤航太君(11)は「津波に負けず、花を咲かせる自然の力はすごい。大好きな海岸にたくさんの花が咲いてほしい」と話した。
ハマヒルガオの見頃は6月半ばまでという。