ハワイでは、いま、オミクロン株の影響もあり、感染者数は過去最多となっています。 年末年始の旅行先として人気の観光地ですが、日本人観光客は減少。羽田空港からは一日あたり、20もの直行便が飛んでいましたが、欠航が相次いでいます。都内にあるハワイ専門の旅行会社で年末年始の予約状況を見せてもらいました。 ファーストワイズ・神田貴宏社長:「残念ながら、1月、2月の予約は、ほぼ入っていない状況。残念ながら通常よりも9割減くらい。それがオミクロンの影響だったのかもしれません。一カ月前には、すべてキャンセルになった」 いま、ハワイは、どうなっているのでしょうか。 日本人に人気の結婚式場は、この2年間、開店休業状態。ランチなど、レストラン営業をしてみたものの、現状打開には程遠いものでした。 『ワイキキレイア』マネージャー・トム・笹掛さん:「(Q.コロナになってからの状況は)ほぼ日本からの客はゼロに近い。日本の客が97%くらいのシェアを占めているので、ほとんど立ち止まる状態。教会のコーディネーター、それから料理人を含めてサービススタッフ、メイク、リムジンドライバー、牧師先生、シンガー、演奏する方も含めてすべての仕事を渡せてない」 仲村渠夫妻は、リムジンサービスの会社を経営しています。 仲村渠俊博さん:「(Q.コロナになる前のメインは)ウエディングと新婚さんのツアーと、空港送迎を主に毎日。(Q.コロナになってからは)ゼロ」 現在、夫はウーバーで配達、妻は鍋物屋さんでアルバイトしながら糊口を凌ぎます。 仲村渠やよいさん:「(Q.前の仕事に戻りたいか)そちらが本職なので戻りたいけど、日本人の観光客の方が来ない限り、観光業に携わっている人は元の職場に戻れない」 コロナ前のハワイには、年間150万人前後の日本人が訪れていました。コロナ前のハワイで日本人観光客が落とすお金は、年間2000億円を超えていました。それが今では、96.7%の減少です。 ハワイ在住33年のマイク・ケリーさん:「日本人観光客が多く訪れていた免税店は2020年4月から閉まったままの状態。トロリーバスも多く走っていたが、いまはほとんど走っていない。空き店舗も目立つ」 レストランのオーナー、サムさんは、アメリカ本土からの観光客を相手にしながら、そのときを待つ日々です。 サムズキッチンのオーナー・サムさん:「みんなに会いたい。ほんとに日本人がいない。一人もいない。デルタ株とオミクロン株の間に、ちょっと規制が緩くなって、1週間くらい数人が帰ってきて、『あー帰ってきた』と思ったら、オミクロン株で帰ってこなかった」