認定NPO法人フードバンク山梨(山梨県南アルプス市)が山梨大と都留文科大の学生に新型コロナウイルスの影響を尋ねたアンケートで、回答した学生の半数近くが「食事は1日2回」と回答した。新型コロナの影響でアルバイト代などが減り、食費を切り詰めている学生の実態が浮かんだ。
フードバンク山梨は10~11月、食料支援を実施した山梨大と都留文科大の学生計約110人を対象にアンケートを実施し、79人から回答を得た。
「食事回数は1日2回」と回答したのは37人(47%)。理由として10人が「節約のため、1日の食事回数を減らしている」を挙げた。「1日3食」と回答した41人の約3割も「1回の食事量を減らしている」と答えた。
また、52人(66%)が「コロナ禍で将来に不安を感じている」、8人(10%)が「コロナ禍で退学を考えた」と回答した。その他、「生活費が足りない」「仕送りが家賃だけなのでお金がない」などの記載があった。
同団体の米山けい子理事長(67)は「事態は非常に深刻。今後も学生の困窮者が増えるのではないかという危惧がある。可能な限り支援をしていきたい」と話した。【金子昇太】