バーレーン国内の騒乱により、3月13日(日)に予定されていた2011年F1世界選手権開幕戦バーレーンGPは中止されることになった。バーレーン王国の皇太子とF1最高責任者バーニー・エクレストンが21日(月)の午後に話し合い、正式にこの決断を導き出している。
「現在この国の全体的な注目は、バーレーンにとって新しい国民的対話を築くことに集中されている」と語ったのはバーレーン皇太子。「寛大にもバーニー・エクレストンはレースの開催についてはバーレーンが決断するものであるという明確な立場を明かし、われわれとしては国家の注目点となっている事柄に早急に対処するのが重要だと感じた。そのため、バーレーンでのF1レースを後日執り行うことにした」と述べ、こう続けている。
「これまでに起きた出来事の後、われわれの優先事項は悲劇を克服することや分裂を正すこと、この国の構造を再構築することだ。そして、バーレーンという国が再び団結する能力を持っているということを世界中に思い起こさせることでもある」
また、3月3日(木)から4日間の予定で開催されることになっていたバーレーンテストも中止されることとなった。チーム勢は21日のバルセロナテスト終了後、代替地でのテスト開催について話し合うことになっている。
「バーレーンがレース開催をあきらめなければならないのは残念だ」と『BBC』に語ったエクレストンは「われわれは国家全体が癒されることを願っている」とも述べている。