パスタ店「コパン」運営会社、自己破産申請 東北・関東に約20店舗、負債7億円

パスタ料理店「生パスタ専門店コパン」などを東北や関東で展開する飲食店経営のダックス(仙台市泉区)が19日、仙台地裁に自己破産を申請し、破産開始決定を受けた。事業は18日に停止した。帝国データバンク仙台支店によると、負債額は約7億円とみられる。

 ダックスは1992年設立。「生パスタ専門店コパン」のほか、「クイックパスタコパン」「コパン真の生麺パスタ」などを宮城県中心に東北や関東で約20店展開。牛タン専門店やしゃぶしゃぶ店も数店運営していた。

 デュラム小麦を使った生麺で本格的な味を実現し、10~30代女性をメインターゲットに高い知名度を誇った。ショッピングセンターを中心に出店し、2009年1月期は売上高15億円を計上した。

 一方、急激な多店舗展開に管理態勢が伴わず、不採算店舗が相次いだ。返済猶予措置を受けながら経営再建を図ってきたが、新型コロナウイルスの感染拡大で営業自粛を余儀なくされ、21年7月期の売上高は6億5000万円に減少。債務超過に陥り、新型コロナ関連融資を活用して業績改善を図ったが、資金繰りが限界に達した。

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