パナソニックとディズニー、映像分野で提携 演出開発へ

パナソニックは4日、米娯楽・メディア大手のウォルト・ディズニー社とウォルトディズニーワールドリゾート(米フロリダ州)などテーマパークの映像分野で提携したと発表した。パナソニックが持つプロジェクターの技術とディズニーのキャラクターを組み合わせて、観客が「おとぎの国」の世界に入り込めるようなイベントをめざす。

【写真】ミッキー・マウスとともに提携を発表したパナソニックの榎戸康二専務(右)とウォルト・ディズニー社のカルロス・カストロ副社長=4日、ラスベガス、新田哲史撮影

米ラスベガスで5日(日本時間6日未明)に開幕する世界最大級の家電・技術見本市「CES(セス)」を前に、記者会見して発表した。

建物などにアニメなどを投影する「プロジェクションマッピング」の分野で協力する。パナソニックは2016年末から10年間、米フロリダ州とカリフォルニア州のテーマパークの「オフィシャル・テクノロジー(公式技術)」として、機材を供給する。

具体的な取り組みはこれから話し合う。数百台のプロジェクターを使い、エリア全体で迫力ある映像を体験することなどが考えられる。東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)はいまのところ、対象のテーマパークには含まれていない。

パナソニックは、米州でのプロジェクターの宣伝や販売活動で、ディズニーのロゴや写真などを使える権利も得た。

娯楽関連のプロジェクターの市場は、世界で年5%程度の成長が見込まれる。パナソニックはディズニーとの実績を積み重ね、ブランド力を高める方針だ。

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