パパママ必見! 「魔の2歳児」を愛すべき10の理由

「魔の2歳児」という言葉がある。天使のような赤ん坊が小悪魔に変わる時期――自我が芽生え、ヤダヤダが増える我が子に多くの親が手を焼く。この時期が早く過ぎることをひたすら願う人も多いだろう。
しかし自らも2児の母であるライターのローレン・ワーナー氏が「魔の2歳児を愛すべき10の理由」という記事で、なぜこの時期が大切で素晴らしいかを綴っている。小さな子どもを持つ読者の皆さんにも、ぜひ参考にしていただきたい。
 
1. 決断力
2歳児の、こうと決めたら譲らない頑固さは親の頭痛の種かも知れない。しかし何かを要求したり選び取ったりする意志力は、大人になった時のひたむきさや自信に繋がっていく。今朝はご飯とパンどちらを食べたいかなど、選択肢を与えて自発的に考える習慣をつけてあげよう。
2. 創造力
壁に落書きしたりタンスに虫を入れたり、親を悩ませる行動の数々。しかし全てを叱って禁止しては、伸びるはずの創造性をつぶしてしまう。庭の一角やガレージなど、制約なしに遊べる空間を与えてあげることで子どもの心も満たされ、創造力も培われていく。
3. 冒険心
テーブルやらベッドやらあちこち登っては飛び降りたり、水たまりで服を汚したり、親をハラハラさせる時期だ。しかし子どもを危険から守ることと、禁止事項で縛ることはまったく別物。日常のちょっとした冒険は、自分の能力や限界を知る「自己発見」に欠かせない。危険がないよう見守りながら、色々な体験をさせて学ばせよう。
4. 互助の精神
2歳児は何でも自分でやりたがる。うまく導いてあげれば、喜んで親の手伝いをしてくれるだろう。洗濯物を運ぶ、弟や妹のオムツを取ってくる、犬にエサをあげるなど小さな頼みごとをするといい。進んで人を助けることに喜びを見出し、助け合いの尊さを学べるようになる。
5. 学習力
親が一番の先生であることを忘れるなかれ。子どもは新しいことを学ぶのが大好きだし、スポンジのように知識を吸収していく。散歩ひとつ取っても新しい発見に満ちており、人生への好奇心、興味を育てる機会になる。また、言語能力が著しい発達を見せるこの時期は、外国語の始めどきだ。
6. 現在思考
小さな子は興味の対象が次々移り変わる。大人と違って過去を引きずって思い悩んだりせず、目の前にあることに集中し、今を生きているのだ。おやつ、遊び、すべてにまっすぐ注意が向いている。癇癪を起こしたりぐずったりしても、すぐ過ぎると思っておおらかに見守ろう。
7. 感情表現
泣いたと思ったら次の瞬間笑っている――子どもは感情のジェットコースターに乗っているようだ。成長につれ感情の制御を学ぶことも不可欠だが、素直に感情を表現できることは周囲との良い関係を築くための大切な要素。言葉を話し始めたら、少しずつでも気持ちを言葉で表す練習をしてあげたい。
8. 対人関係
今後の対人関係の基盤を築く時期。元々人を疑うことを知らない幼子にとっては、会う人は皆新しい友達のようなもの。微笑み、信じ、人の良いところを見るという性質をそのまま大切にし、更に忍耐力をつけていけば、大人になった時も良好な人間関係を築けるようになる。
9. 幸せの実感
人生は素晴らしいもので溢れているのに、大人になるといつしか忘れてしまう。小さな子どもは花や虫や月など、日常目にする何気ないことを楽しみ、泥遊びやお絵描きに心から夢中になれる。小さなことを幸せに感じる純粋な心を、親に思い出させてくれる。
10. 強固な絆
子どもが外の世界へ踏み出し、思い通りにならないことや心の痛みに直面した時に何より必要なもの――それは家族からのキスや抱擁である。これらの愛情表現は、子どもを落ち着かせ勇気づける、絶大な力を持った魔法だ。必要な時はいつでも家族の愛がそこにあるという安心感と信頼感を、この時期に与えよう。
 
2歳児は親にとっては扱いが難しいかも知れないが、子どもが世界を広げていくとても大切な時期だ。過ぎ去ることを祈るより、我が子の成長を喜びつつ見守る思いを持っていたい。

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