パンダが仙台にやってくる 日中両政府、貸与で合意へ

 東日本大震災の被災地・仙台市の八木山動物公園(太白区)に、ジャイアントパンダが貸し出されることになった。野田佳彦首相の25日からの中国訪問にあわせ、日中両政府が合意する見通し。日本政府関係者が明らかにした。来年の日中国交正常化40周年の目玉にする考えだ。
 今年5月に宮城、福島両県を訪れた中国の温家宝(ウェン・チアパオ)首相は、子どもたちにパンダのぬいぐるみを贈った。子どもたちの喜ぶ姿を見た仙台市の奥山恵美子市長が、被災地の子どもを癒やしたいと中国政府につがいでの貸与を要望。日本政府も支援する考えを示し、中国側は「実現に向けて努力する」(大使館)としていた。
 野田首相の訪中を前に、中国政府から日本政府に貸与に応じる方針が伝えられた。日中首脳会談で合意する方向で調整している。阪神大震災で被災した神戸市の市立王子動物園(灘区)にも、2000年からパンダが貸し出されている。

タイトルとURLをコピーしました