ビッグモーターが全社員に「情報出すな」と誓約書…「違反なら被った損害を賠償」

中古車販売のビッグモーターが、アルバイト従業員を含む全社員に対し、社内の情報を口外、流出させないよう、誓約書を書かせる通達を出したことが分かった。

 社内のパワハラや顧客の不利益となる販売の実態などが、社員による報道機関への情報提供で相次いで明らかになっていた。

 ビッグモーターは6日、取材に対し、社内のシステムを通じて全社員に対して5日に通達したことを認めた。「秘密保持に関する誓約書」に、日付と氏名の記述、押印を求めたという。

 関係者によると、誓約書には「違反した場合、法的な責任を負担し、懲戒処分を受けることに異議はなく、貴社が被った損害を賠償します」と書かれている。

 ビッグモーターは「一般企業でも社内情報を持ち出さないのが常識だ。内部で隠したい情報があり、それを出さないよう求めているのではない」(広報)としている。

 また、ビッグモーターは6日、福島県で予定していた「いわき平塩店」、岐阜県で予定していた「大垣店」の出店を取りやめたことを明らかにした。信頼回復の取り組みなどを優先するためだとしている。これとは別に、同社が記者会見した7月以降、4県で店舗の統廃合を行っている。

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