ファミリーマートは8日、東日本大震災の被災地や買い物が不便な地域で移動販売車両による営業を今月中旬から実施すると発表した。移動販売車両はセブン-イレブン・ジャパンとローソンも導入しており、コンビニによる日常の買い物が困難な“買い物弱者”のニーズ取り込みが活発化している。
ファミマが開発した移動販売車両「ファミマ号」は3トントラックを改造したもので、おにぎりや弁当、アイスクリームや日用品など通常店舗で取り扱う約300種の商品を積む。専用の発電機を備えるため、停電地域でも営業できるほか、40リットルの給水設備もある。
まずは宮城、福島、岩手でそれぞれ1台ずつ稼働させ、被災地や買い物が困難な地域で週1~2回営業する。1日当たりの売上高目標は10万円。
今後、山間部向けには、やや小さめの車両にするなど地域に合わせて車両を開発し、2012年度中に100台体制にしたいとしている。