フィンランド、NATO正式加盟 31カ国体制に、ロシア反発

【ブリュッセル共同】北欧フィンランドは4日、北大西洋条約機構(NATO)に正式加盟した。新規加盟は2020年3月の北マケドニア以来で31カ国目。フィンランドは昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻を受け、第2次大戦後の中立外交の転換を決断した。フィンランドの加盟で北欧の安全保障環境は激変し、ロシアは自国包囲網の拡大を招いた。

 バイデン米大統領は正式加盟したことを歓迎する声明を発表。一方、インタファクス通信によると、ロシアのペスコフ大統領報道官は「ロシアの安全保障と国益に対する侵害」と指摘、対抗措置を取ると述べた。

 NATOは4日、ブリュッセルの本部でフィンランドの正式加盟を祝う式典を開催、フィンランド国旗が掲げられた。

 NATOのストルテンベルグ事務総長はフィンランドのニーニスト大統領と記者会見し「フィンランドの加盟は北欧の安全保障やNATO全体にとっても良いことだ」と指摘。ニーニスト氏は「フィンランドにとって素晴らしい日だが、NATOにとっても重要な日だ」と訴えた。

 今後はスウェーデンの承認が焦点。

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