イタリアのスーパーカーメーカー、フェラーリが3月5日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー13で初公開した『ラ・フェラーリ』。同車が早くも、入手困難な状況になっていることが分かった。
画像:ラ・フェラーリ
これは3月8日、フェラーリが明らかにしたもの。同社はラ・フェラーリに関して、「購入希望者は、すでに限定生産台数499台の2倍以上に達した」と公表している。
ラ・フェラーリはフェラーリ初の市販ハイブリッド車。『F12ベルリネッタ』用の6262cc V型12気筒ガソリンエンジンは、最大出力が800psまで引き上げられ、9250rpmという高回転まで回る。これにフェラーリのハイブリッドシステム、「HY-KERS」から、モーターの最大出力163psが加わる。システム全体で963psという圧倒的パワーを引き出す。
このHY-KERSが、排出ガスを低減すると同時に、パフォーマンスを向上。フェラーリによると、ラ・フェラーリは『エンツォ』比で 0-200km/h 加速タイムを約1割短縮。排出ガス性能はおよそ40%も低減させているという。0‐100km/h加速は3秒以下、最高速は350km/hと世界屈指のパフォーマンスを実現する
今回のフェラーリの発表によると、ラ・フェラーリはワールドプレミアからわずか3日で、499台の生産枠に対して、全世界から1000名以上の購入希望者が殺到した計算。ラ・フェラーリの価格は、日本円でおよそ1億6000万円と伝えられるだけに、スーパーカービジネスは健在のようだ。