フォントの名前に付く“謎英字”を解説した画像がためになる

「MS Pゴシック」など、日本語フォントの名称についているアルファベットの意味を、4枚の画像で解説したTwitter投稿が分かりやすいと話題になっています。

 解説者はあらた/PowerPoint+さん。見栄えする資料を作るために役立つパワーポイントのテクニックを発信しています。

 最初のスライドで紹介している知識は「MS Pゴシック」などに見られる「P」の意味。これは“プロポーショナルフォント”の頭文字で、日本語にすると“可変幅フォント”、すなわち文字幅が一定ではないものを指します。

 「P」の付かない「MS ゴシック」はどの文字も横幅が同じですが、「MS Pゴシック」は文字ごとに大きさが異なるというわけです。

 続いて「UD」は何を表しているのでしょうか? 「UD デジタル 教科書体 NP-R」のように冒頭についているもので、こちらは“ユニバーサルデザイン”を意味します。何をもってユニバーサルデザインなのか、決まった定義はないものの、各メーカーが“できるだけ多くの人々が読みやすいように”と作ったフォントです。

 たとえば、間隔が狭いと読みづらくなる箇所に余白を作り、「3かSか分からない」といった事態が起こらないように配慮されています。

 次に教科書体フォントのバリエーション。「UD デジタル 教科書体 N-R」「UD デジタル 教科書体 NP-R」「UD デジタル 教科書体 NK-R」は、語尾のアルファベットが異なりますが、それぞれどのような特徴を持つのでしょうか。

 まず、「N-R」と「NP-R」の違いは文字幅です。上述したように「P」は“プロポーショナルフォント”の略。ただし文字幅が変わるのは英語のみ、日本語は等幅です。

 一方の「NK-R」は、英語に加え、ひらがな、カタカナも文字幅が変わります。「K」は“かな”の略と理解すれば覚えやすそうですね。

 最後にちょっと特殊な「UI」の意味を見ていきましょう。Windowsを使っている方は「MS UI Gothic」というフォントに見覚えがあるのではないでしょうか。「UI」は、ユーザーインタフェースを意味します。Windowsのダイアログなど、狭い空間に文字を入れるためのもので、文字幅が狭くデザインされています。

 投稿には「感覚的に使っていました」「どう違うのか知りたかった」など、感謝の声が寄せられています。

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