フリマアプリが購買行動に与えた影響とは?

「メルカリ」が創業からわずか5年で上場を果たし、フリマアプリ市場の盛況ぶりが話題になりました。このフリマアプリの人気により、生活者の間でさらに“二次流通”が定着しましたが、購買行動にはどのような変化があらわれているのでしょうか。フリマアプリの利用者に1,000名に調査を行ないました。 この記事のデータグラフ集を無料ダウンロード TOPICS

  • フリマアプリでの取引商品は、「服」「靴・バッグ」「書籍・雑誌・コミック」がメイン
  • 出品者の3人に1人が、最初から出品を想定して買い物
  • フリマアプリによる買い物や生活意識の変化、4割が鮮明に実感

フリマアプリでの取引商品は、「服」「靴・バッグ」「書籍・雑誌・コミック」がメイン

最初に、フリマアプリの直近1年の利用状況を、“購入”と“出品”という視点で見ていきます。

“購入”されている商品カテゴリーは、1位「服」41%、2位「書籍・雑誌・コミック」23%、3位「靴・バッグ」21%でした。また、“出品”されている商品カテゴリーは、1位「服」60%、2位「靴・バッグ」37%、3位「書籍・雑誌・コミック」36%でした。順位こそは僅差で入れ替わっているものの、“購入”“出品”ともに商品カテゴリーの上位の顔ぶれはほぼ一致しています。また、フリマアプリでのメイン取引き商品は「服」であることがスコアからも見てとれ、次いで「靴・バッグ」「書籍・雑誌・コミック」という状況です。

直近1年間に、フリマアプリで「購入」した商品のカテゴリー 上位7位
直近1年間に、フリマアプリで「出品」した商品のカテゴリー 上位7位

出品者の3人に1人が、最初から出品を想定して買い物

フリマアプリへの出品者の、買い物意識について見ていきます。

“はじめからフリマアプリで売ることを想定して”商品を購入した経験は、「ある」が34%、「ない」が66%でした。出品者の3人に1人が、不要になったものを出品するのではなく、最初から出品を想定して買い物をした経験があることがわかりました。

売ることを想定して購入した具体的な商品カテゴリーは、上位3位が「服」14%、「書籍・雑誌・コミック」9%、「靴・バッグ」7%となっており、直近1年間にメインで取引きされているものと一致しました。

フリマアプリによる買い物や生活意識の変化、4割が鮮明に実感

フリマアプリを利用するようになって、買物に対する考え方や生活の変化を実感しているかどうかを尋ねました。「大きく変わった」が14%、「変わった」が26%で、合計40%が変化を感じている様子です。また、「まったく変わらない」は5%に満たず、ほとんどの利用者が少なからず生活の変化を感じていることになります。

フリマアプリの利用による生活変化の実感

具体的な変化についは、「不要品を捨てることが減った」42%が最多で、従来はゴミとして捨てられていたものが二次流通市場に出回っている様子がうかがえます。また、フリマアプリでできるだけ高値で売れるように意識したモノの買い方や使い方として、「売るときのことを考えてモノを大切に使うようになった」30%や「商品を買うときにいくらで売れるかを意識するようになった」22%なども上位に挙げられ、フリマアプリによる生活意識の変化が垣間見える結果となりました。

フリマアプリによって変わったこと 上位7位

フリマアプリ利用者の3人に1人が、「出品することを想定してモノを買う」経験があり、過去にはなかった新しい購買行動を行なったことがあることが分かりました。また、買った後も「売ることを想定してモノを利用する」人が3割いるなど、フリマアプリは生活をも変化させている様子がうかがえる結果となりました。

本調査結果のより詳細な分析は、 MarkeZine2月号“データで読み解く”「フリマアプリが購買行動に与えた影響」に掲載されています。

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