フリーの営業マンはどのぐらい稼げる? 副業でやる人も増加

働き方改革」が声高に叫ばれる今、会社に頼らず自らの力で生計を立てるフリーランスが増えている。生涯雇用制度が崩れた昨今、働く人には多くの不安、葛藤があるなかで、あえて独立した人々の意識は? 一つの組織に頼らない生き方を選んだ人々の実態に迫る。

◆フリーの営業職に脚光。時給3万円稼ぐ人も!?

会社に依存しない働き方のフリーランスだが、現場の状況はどうなのだろうか。

日本で最も多くの会社員が就いている職種といえば営業職だが、ここでも同様の動きが進んでいる。今や営業職も人材不足に悩んでおり、企業も積極的にフリーランスを活用しているのだ。

昔から業務委託契約の営業マンは存在したが、これまでそうした情報があまり表に出ることはなかった。しかし最近はインターネットの発展や働き方改革により、フリーランスの個人営業マンが注目されるようになっている。

その最新動向について「営業マン」と「自社製品・サービスを代行営業してほしい企業」を繋ぐクラウドソーシング「kakutoku」を運営するNitlonの代表取締役・満田聖也氏はこう解説する。

「営業マンが独立する理由としてよく聞くのが、家族との時間を増やすため。そして、企業所属の営業マンは自社の製品しか売れませんが、フリーになれば扱える商材が増えるので営業マンは本当に自分が良いと思うものを売れるし、お客さんの単価も上がります。ウチに登録している営業マンのうち4割は副業ですが、本業での収入を超えて、途中から完全にフリーランスになる人もいます」

kakutokuでは、歩合制ではなく固定報酬ベースにした案件のみを取り扱っている。成果報酬だと営業マンが厳しいからだ。利用層は、メインが28~40歳(30~35歳がコア層)、一番上は80代、男女比率は、圧倒的に男性が多い。

◆フリーランスの営業マンはどのくらい稼ぐのか

では、実際にフリーランスの営業マンはどの程度稼ぐことができるのだろうか。

「弊社の調査では、一社からの受注の平均相場が30万円ぐらい。時給換算では少なくとも3000円、高い人なら1万2000~3万円程度です。もちろん成績の悪い営業マンは、サイト内でのデータに成果がたまっていくため、自然と淘汰されていきます」

来る成果至上主義時代に備えてまず我々がすべきことは専門性を高めていくことなのだろう。

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