フリー素材アイドル」茜さやが振り返る、混浴温泉に潜む「ワニ」の生態と見分け方

皆様! 温泉といえばわたくし、茜さやです!!

今回も、私の生々しい意見も織り交ぜながら書かせていただいたので、前回の記事も読んでくださった方も、初めましての方も最後まで読んでもらえたら嬉しいです。

前回の記事:【写真多数】「フリー素材モデル」茜さやが、鹿児島の海に湧く混浴温泉に入って体験した「とっても痛いこと」

写真/大黒敬太

水面で獲物を狙うように

突然ですが、皆さんは温泉に「ワニ」が出没するって知ってましたか……?

「ワニ」というのは、混浴の温泉に女性が入ってくるのを湯に浸かりながらひたすら待ち、入浴中の女性が気づかないうちに傍まで寄って来ている男性のこと。

話しかけられてうっかり、女性が優しさをもって応対してしまうと、エスカレートして身体を触ってくることも……。

まるで水面で獲物を狙うワニのようなことから、そう呼ばれます。

写真/大黒敬太

「混浴で男性に身体を見られるのは嫌ですか?」

そう聞かれたら、ほとんどの女性はこう答えるのではないでしょうか。

「正直嫌です」

かく言う私もその一人。

でも「混浴」という文化自体はとても面白く、歴史を振り返れば、「YES!」「NO!」を繰り返してきたものなんです。

復活と禁止を繰り返して

「混浴」の歴史は奈良時代以前まで遡り、江戸時代を経て、細々と現代に至ります。
江戸後期に禁止令が出たけれど、みんな無視して混浴を続け、明治中期には7歳以上の混浴が禁止に。

でも戦後の昭和には大衆浴場自体が少なく、混浴が一時的に復活!……でもでも、新しい法律でまた禁止に。

さらに、1回目の東京オリンピックの時に10歳以上の混浴禁止に。

現在では基本的には条例(※)で禁止されていて、その文化は廃れつつあります。

(※昔から混浴営業している所はそのままで良いけど、新規施設はダメという条例。地域によって基準は異なります)

写真/大黒敬太

「ワニ」の見分け方

そんな中!

女性が入ってくるまで時には何時間も熱いお湯に入りながら待つ「ワニ」さん達はある意味「混浴」の文化を紡いでいく語り部なのではないでしょうか!!(笑)

というのも、「ワニ」さんに身体をジロジロ見られるのは本当に嫌なんですが、そこまで熱い思いをしてまでも女性の身体を見たい!って、なんかちょっと可愛いなって思ってしまう部分もあって……。

なので、歴史、文化の背景も含め、「ワニ」=悪い!と完全には思えないんです。

温泉、混浴という文化、男女という性別が折り重なって出現したとても人間らしい欲求を持った入浴者。それが「ワニ」さんなんです。

(まぁ、いざとなったら湯浴み着を着れば良いですしね♪)

写真/大黒敬太

ここで!「ワニ」さんの見分け方!

・ペットボトルなどの飲み物を持参(長い時間待つため)
・目が合ったとしても、目を逸らさない(こわい……)
・知らない間に段々近づいてくる(ひぇっ……)

とまぁ、今想像していただいた通り、なかなか怖ろしいですよね……。

ハグレワニ、群れワニ

ここからは私が実際に遭遇した話なんですが……。

大事なところを隠さずに「さっきも通ったのに、また……?」って、私の目の前を何度も行き来するオジサマや、若い学生の方も当たり前のように前を隠さず、しかもこちらが分かるくらい身体を凝視されてしまって……

目のやり場に困るのと見られているのでその場で身動きが取れなくなった経験もあります。こんなにも堂々とは……(泣)

彼らのように単独で行動する「ハグレワニ」が一般的ですが、中には「ワニ」同士が仲良くなってグループで行動する「群れワニ」という方々もいます。

女性の入浴情報をリアルタイムで共有しながらぞろぞろ集まってくるという……まさに狩猟の勢い(そこまでして見たいのか……)。

最低限のマナーを守って

と、ここまで「ワニ」さんについて色々書きましたが、一番深刻なのは、自分が「ワニ」だと気づいていない男性が多いことです。

これは温泉関係なく、日常生活にでも男性が女性に対して知らず知らずにセクハラしていたり、嫌な思いをさせてしまっているのと同じで、相手のことを考えてマナーを守るというのが何でも大事だと私は思っています。

「混浴」ではあるので少しは仕方ないですが、ジロジロ見られるのはやっぱり嫌だし、身体に触れるなんてもっての外。最低限のマナー(あまりジロジロ見ない、女性に触わらない、距離を保つなど)は守ってくださいね。

写真/大黒敬太

みんなが生きやすい世の中を

少し話は変わりますが、昨今、温泉も「みんなで一緒に入って理解を深めよう!」というイベントが開催されています。

性別や気持ちの壁を越えて、「みんな一緒に!平等に!」という所からさらに深堀りして、各々が嫌に感じることをアイデアで取り除いていって、「ストレス無くみんなが生きやすい世の中」を模索することこそが、互いを尊重することに繋がるんじゃないかなと私は思っています。

そうそう、悪い話ばかりではなくて、混浴で出会ってそこからお付き合いをしているカップルも何組かいるので、それはそれで素敵だなとか思ったり……(女性の方は最初はワニ!キモイ!って思ったらしいですが)。

何でも相手の事を考えてコミュニケーションをとるという事は一番大事ですね。

私も今までの経験や温泉を通して何が出来るか、自分なりに考えてみようかな♪

タイトルとURLをコピーしました