2020年東京オリンピック・パラリンピックで必要とされるボランティアの募集が今月26日から始まる。募集条件が「ブラックだ」などと一部で批判されていることについて、IOC(=国際オリンピック委員会)のコーツ副会長は、「やりたくなければ申し込まなければ良い」などと話した。
2020年東京オリンピック・パラリンピックのボランティアの募集は今月26日の午後1時から始まり、12月上旬まで行われる。大会の組織委員会などは会場での誘導や競技運営のサポートなどを行う「大会ボランティア」を8万人、東京都は空港や駅で観光客の案内などを行う「都市ボランティア」を3万人以上、集めたいとしている。
ボランティアをめぐっては、拘束時間が長いことや、宿泊費の支給もないことから「ブラックだ」「やりがい搾取」などといった批判も出ている。
日本を訪れているIOCのコーツ副会長は、12日の会見でこうした批判について問われ、「ボランティアはボランティアだ。やりたくなければ申し込まなければ良い」「ユニホームも与えられるし、非常にエキサイティングな場所に参加できる」と話した。
その上で、「気温(猛暑)のことも考えてシフトを組む必要がある。(ボランティアへの参加を)真剣に検討してもらいたい」と強調した。