ブランドマグロ「ひがしもの」鮮度、色つや最高! 宮城・塩釜で初出荷

宮城県塩釜市の塩釜港に水揚げされるメバチマグロのブランド魚「三陸塩竈(しおがま)ひがしもの」のシーズンが到来し、販売開始式が14日、市魚市場であった。買い受け人が同日朝の水揚げ分から鮮度や色つや、脂の乗りを基準に厳選した旬の味覚が首都圏などに初出荷された。

最高は1キロ6500円

 高知県の3隻が水揚げした40キロ以上の246匹のうち、63匹をひがしものに認定し、出荷した。競り値の1キロ当たり最高は6500円で昨年より800円高く、平均は昨年比で28円高い1976円だった。

 式では、佐藤光樹市長らが鏡開きで消費拡大を願った。ひがしものを商標登録した市水産振興協議会の志賀直哉会長は「より多くの消費者にひがしもののおいしさが認められるよう業界一丸となってまい進していく」とあいさつした。

 ひがしものは、はえ縄船が9~12月に三陸東沖で漁獲し、市魚市場に水揚げされた40キロ以上の生のメバチマグロのうち、取扱業者として認められた買い受け人が目利きしたものという条件がある。

 市魚市場買受人協同組合は今年の「目利き人」として23業者を認定。鈴木信弘理事長は「水揚げする漁業者の信頼や期待に応えられる相場で魚を買い、消費者に安全安心なひがしものを届ける」と意気込んだ。

 式終了後に試食会があり、市内のすし職人3人が腕を振るった。出席者は「クロマグロに比べてあっさりとして上品な脂の乗り」とされる味わいを確かめた。

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