ブレークスルー感染、仙台で52人 変異株判明率98%に

仙台市は19日、新型コロナウイルスワクチンを2回接種後、2週間が経過して陽性が判明する「ブレークスルー感染」が7月中旬以降、52人に確認されたと明らかにした。2週間以内の陽性判明者も8人いた。
 市によると、7月中旬以降の新規感染者約1700人に実施した積極的疫学調査で分かった。1回目接種後の感染者も134人いて、計194人が接種後の陽性者となった。現時点で重症化した患者はいない。
 感染力が強いインド由来のデルタ株に見られる「L452R」変異株の判明率は、今月9~15日が98・3%に達した。7月5~11日は0%だったが、約1カ月間で急上昇した。保健所の担当者は「変異株のほぼ全てがL452Rに置き換わった」との認識を示した。
 18日現在の仙台医療圏の確保病床使用率は65・7%、直近1週間の検査陽性率は17・7%、同じく人口10万当たりの陽性者数は67・72人で、感染経路不明の割合を含め、いずれも政府分科会の指標で「ステージ4」(爆発的感染拡大)に相当する。
 一方、ワクチン接種状況は18日午後5時時点で表の通り。2回目接種を終えたのは30万368人で、接種券を送付した12歳以上の31・1%を占めた。65歳以上の高齢者は21万9181人が完了し、接種率は80・7%に到達した。
 市は22日に再開する13会場の集団接種で、1万1430人分の予約枠を確保した。12~59歳の一般予約は23日に始まり、午前8時半から13会場の7466人分、午後8時から6会場の3964人分を受け付ける。60~64歳を含む優先接種対象者、高齢者の予約受け付けは既に再開している。

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