トヨタ自動車が主力のハイブリッド車(HV)「プリウス」の最低価格を、年内に行う一部改良に合わせて、現在の205万円から217万円に引き上げることが3日分かった。
HVのモーターなどに使うレアアース(希土類)や鋼材などの原材料価格が高騰しているほか、円高で収益環境が悪化しているため、一定の利益が確保できる水準に価格を設定する。
2009年5月に発売された現在の3代目プリウスの一部改良は初めてで、ドア内側などの装飾に上質な塗装を採用したり、モニターを見やすくしたりする。外観もリアランプやバンパーなどのデザインを変更する。
3代目プリウスは、ガソリン1リットル当たり38キロ・メートルという優れた燃費を実現しながら、09年2月に発売されたホンダのHV「インサイト」(189万円)との競争を意識して、最低価格を前モデルから約28万円引き下げていた。