日本自動車販売協会連合会などが6日発表した9月の車名別新車販売台数は、トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「プリウス」が、16カ月連続のトップを維持したが、前年同月比14.2%減の2万7249台と前年実績を割り込んだ。昨年5月の新モデル発売以降、マイナスは初めて。9月7日にエコカー補助金が打ち切られた反動減で、快走を続けてきたプリウスも失速した。
2010年度上期(4~9月)の累計では、前年同期比45.8%増の16万9534台でトップだった。
9月は新車販売全体でも14カ月ぶりのマイナスに転じた。9月の車名別の2位はダイハツ工業の軽自動車「タント」で前年同月比41.4%増の1万8583台。3位はスズキの軽自動車「ワゴンR」で8.9%減の1万6661台だった。
8月に2位だったホンダの小型車「フィット」は15.2%減の1万4622台の前年割れで4位に低下。プリウスも含め、補助金の終了で、値ごろ感のある軽自動車に流れたことが響いたとみられる。
22年度上期の2位はタントで、31.8%増の9万4620台。3位はワゴンRで、1.9%減の9万1466台だった。
月内には、ホンダがフィットのHVモデルをプリウスより安い159万円で販売する予定で、プリウスとの首位争いが注目されている。