多賀城・七ケ浜商工会(多賀城市)は20日、国の地方創生交付金を活用した3割増しの商品券「たがもん・ボーちゃん商品券」を発売した。地域の消費喚起を促す新交付金を使ったプレミアム商品券の販売は、県内で初めてという。
地元のキャラクター名を冠した商品券は、1枚500円の13枚つづり。1セット6500円相当を5000円で販売する。商品券は両市町約200店の参加店 で使える。地元商店主支援のため、割り増し分の3枚は金色に色分けし、使用先を1000平方メートル未満の小規模店舗に限定している。
商工会で あったセレモニーには関係者約100人が出席。商工会の安住政之会長(60)は「震災で地元は大きな打撃を受けた。商品券は商工業の発展と雇用創出につな がるので先手必勝で発売した。大いに使ってほしい」と呼び掛けた。一番乗りで商品券を手にした多賀城市の主婦菅野裕子さん(60)は「震災から4年たって も仮設暮らしの人も多く、復興はまだまだ。商品券でパンやお菓子を買って地元をもり立てたい」と話した。
商品券は5万セットを販売し、発行総額は3億2500万円。事務費を含め両市町が9500万円を負担する。商工会は商品券発行に伴う経済効果を全体で7億円程度と見込んでいる。