博報堂DYメディアパートナーズ(本社・東京都港区)は13日、スポーツ選手の総合的なイメージを測定する「アスリートイメージ評価調査」の結果を発表。W杯優勝の女子サッカー選手が台頭する一方で、2008年の調査開始以来初めて、日本のプロ野球関係者が「総合ランキング・トップ10」から消えた。
調査は9月29日から今月4日、首都圏と京阪神圏の15~69歳の男女600人に実施。総合1位は4年連続で米大リーグ・マリナーズのイチロー、石川遼(ゴルフ)、浅田真央(フィギュア)、伊達公子(テニス)らおなじみの顔ぶれが並んだ。その中で、3位には昨年までランク外だったなでしこジャパン主将の沢穂希が新たに入った。
サッカーは男子日本代表の長谷部誠が5位、長友佑都も9位にランクイン。各項目ごとでは「好感が持てるアスリート」の1位に、やはりなでしこから川澄奈穂美(26)、沢は「勢いを感じるアスリート」でも1位に輝いた。
日の出の勢いの男女サッカーに対し、プロ野球は斜陽ムードだ。08年の総合ランクでは星野仙一(楽天監督)とダルビッシュ有(日本ハム)、09年は王貞治(ソフトバンク球団会長)、昨年はプロ入りが確実視されていた斎藤佑樹(当時早大)と誰かがトップ10に入っていた。それが、今年は最高位が12位のダルビッシュ、プロ1年目の斎藤も28位に後退。調査元は「野球選手の人気が落ちたというより、ほかの選手の人気が顕著に上がったせいではないか。今年は各競技の世界大会も多かった」と分析する。野球も世界大会でイメージアップといきたいが、五輪の野球競技は廃止。2013年のWBC参加も不透明と、野球界を取り巻く状況は厳しい。
◆アスリートイメージ総合ランキング◆
〔1〕 イチロー(37) 大リーグ
〔2〕 浅田真央(21) フィギュアスケート
〔3〕 沢 穂希(33) 女子サッカー
〔4〕 石川 遼(20) ゴルフ
〔5〕 長谷部誠(27) サッカー
〔6〕 伊達公子(41) テニス
〔7〕 室伏広治(37) 陸上
〔8〕 三浦知良(44) サッカー
〔9〕 長友佑都(25) サッカー
〔10〕北島康介(29) 水泳
※博報堂DYメディアパートナーズ調べ、名前の後の数字は年齢