プロ野球 史上初のオールスター中止決定「申し訳ない」開幕は6月半ばから下旬目指す

日本野球機構(NPB)は11日、オンラインによる臨時の12球団代表者会議を開催。新型コロナウイルスの影響で延期となっている開幕の日程や対応について協議し、オールスター(7月19日、20日)の中止を決定した。

 斉藤コミッショナーは「残念なご報告になりますが、オールスター、フレッシュオールスターを中止することを決定しました。70年の歴史になりますが、こういうことになり、待ちわびたファン、関係者の方に申し訳ない」と沈痛な面持ち。1951年にスタートした球宴の中止は史上初となった。

 会見の冒頭では「現在の時点で開幕日を決定するのは難しい、厳しいご意見をいただき、それを受けて12球団会議をいたしました。(開幕の)日付けが決まらないというのは残念。選手、ファンの方々に心苦しい思いであります」と心境を吐露。ただ、前向きな方向性も示し、「今日、決まらなくても世界的に、日本でも努力で出口の話がいろいろ出てきている。ここから2週間、今月末まで感染状況を見ながら慎重に見極めて、着々と開催のための準備をして整うことを条件に来月半ばから下旬に開幕できることを目指そうということを一致している」とも語った。

 プロ野球の開幕は最短で6月19日が有力な候補日として挙がっている。この日の午前中にプロ野球とJリーグが設置した「新型コロナウイルス対策連絡会議」で専門家から「まだ予断を許さない状況」との見解を受け、開幕の日付けの確定は見送りとなっていた。

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