ベア平均妥結額、中小が大手を初逆転…金属労協

自動車や電機などの労働組合で組織する全日本金属産業労働組合協議会(金属労協)は4日、今年の春闘で、基本給を底上げするベースアップ(ベア)の平均妥結額が1249円だったと発表した。

昨年の最終結果に比べると502円少なかったが、1995年に集計を取り始めて以来、規模の小さな労組の平均妥結額が初めて大手を上回った。

金属労協は3月末までに賃上げの回答を得た865労組のベアを集計した。

労組の規模別では、組合員数が1000人以上の妥結額が1122円(前年2265円)、300~999人で1128円(同1777円)、299人以下は1281円(同1631円)と、軒並み前年実績を下回った。

一方、前年は労組の規模が大きいほど妥結額も大きかったが、今年はこの傾向が逆転した形だ。金属労協の相原康伸議長は4日の記者会見で「大手主導だった春闘に質的変化が起こっている」と述べた。

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