ベガルタ、年間チケットを全額払い戻し 辞退しての寄付も受け付け

 サッカーJ1仙台は10日、新型コロナウイルスの影響によるリーグ中断に伴い、年間チケット購入者に未開催分の代金全額を払い戻すと発表した。当初は中止か無観客の試合のみを払い戻しの対象としていたが、無観客の解除後も入場制限などで十分なサービスを提供できないと判断した。サポーターの意向を受け、払い戻しを辞退しての寄付も受け付ける。
 払い戻しの対象は、既に開催された2月22日の名古屋との開幕戦を除き、ユアテックスタジアム仙台(仙台市泉区)で予定されるホーム19試合分。クラブによると、今季は約5800席が販売されたという。
 購入者は払い戻しか辞退を選択。辞退した場合はクラブへの寄付となり、代金の約40%が所得税から減税される。クラブの公式ホームページに掲載された意向確認フォームで7月31日まで回答を受け付ける。
 クラブの担当者は「払い戻しは苦渋の決断だが、クラブ経営を心配する多くのサポーターから辞退の意向を伺った」と感謝。支援組織、ベガルタ仙台・市民後援会(さとう宗幸会長)の遠藤雅夫事務局次長は「会員から寄付の選択肢を求める声もあった一方で、コロナ禍で経済的に厳しいサポーターもいると思う。状況に応じた判断が選択できる方がいい」とクラブ側の対応を歓迎した。
 ソシオファンクラブ、キッズ会員などの代金も払い戻しや辞退を受け付ける。
 連絡先はベガルタ仙台インフォメーションデスク(0570)064564。

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