公園や広場に設置されている公共のベンチを巡り、いま物議を醸す事態になっている。
東京・新宿区では、道路規制ポールがくくりつけらたベンチや座面がアーチ状になっているベンチが設置されるという異様な光景となっている。さらにSNSからは「意地悪ベンチ」と批判が相次いでいる。一体なぜこんなベンチを設置したのだろうか?
ベンチの上にポール“意地悪ベンチ”とSNSで物議に…
公園や広場に設置されている公共のベンチ。東京・新宿区ではこのベンチを巡り、物議を醸す事態になっている。
ベンチが設置されているのは、西武新宿線中井駅付近の高架下だ。
なんと、ベンチの上には道路の規制などに使うポールがくくりつけられていた。異様な光景となっているこのベンチだが、一体何のために付けられているのだろうか?
「イット!」取材班が取材をしていると、利用者の中にはポールの部分に腰を掛けて座る人も見られた。このベンチをどう感じているのか話を聞くと「初めて見ました。なんでこんなことするんですかね。なんか悪意を感じる」「座れないですよね。珍しいなと思って」などといった困惑の声が聞かれた。
SNSで拡散され、話題になっているこのベンチを疑問に思う人も多い。SNSでも「なにこれ!絶対座らせる気ないでしょ?」「意地悪ベンチ」「これはもはや意地悪を超えている」などの投稿が寄せられた。
他にも“意地悪ベンチ”…そのワケは繁華街が近い
さらに、意地悪ベンチは同じ新宿区内の他の場所でも確認された。
座面がアーチ状になっているベンチで「誤ってひっくり返ってしまいそう」と不安の声が上がっていた。
なぜ、意地悪と思えるようなベンチが設置されたのだろうか?
その理由について、新宿区の担当者は、歌舞伎町や新大久保など、繁華街が近いことが関係すると話す。
新宿区役所担当者:
新宿区の地域特性で夜中から早朝に、公園で若者や外国人が(酒を)飲む。(住民から)眠れないと苦情が多くあり、長く座れないようにと。座る分には問題ない。
ベンチに座ってゆっくりできるとSNSに投稿していた新宿区の吉住健一区長。
「イット!」の取材に「利用者も近寄りがたい風景だと思われ、これが最終形では良くないと考えています。今後ベンチの形状や配置について検討したいと考えています」とコメントした。(「イット!」7月16日放送より)